人間失格
太宰治
集英社
作品紹介、あらすじ
「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。
感想やレビュー
初めて読む純文学!太宰治自身、本当の自分を周りに見せず演じていたことや、世の中のいろいろなことが怖くなってしまう性格が自分と少し似ているなと思った。また、何度も自殺未遂をしており、病みやすい性格でもあるのかなと感じた😨
1
最低な人間のただの自己中の本にしか思えない。これのどこが天才なのか。
中学の時に読んだ作品を大人になって読み直し。相変わらず太宰治の世界観は素晴らしい。家族、愛情というものに飢えている葉ちゃんは、その影とお道化のギャップで女性たちを惹きつけてしまう。純粋な愛情が欲しい彼にとって恋とか言う欲は必要ないはずなのに、愛を知らない彼はその違いがわからない。ドロドロと気味の悪い感情を引き釣って、最後の天使みたいな子でハッとする。誰より子供だったから周りに引きずられて、汚されて、最後はまるで姥捨て山のように見放される。多方面から考えられる人間描写が最高
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