懲役病棟
垣谷 美雨
小学館
作品紹介、あらすじ
神田川病院の“金髪女医”太田香織と看護師・松坂マリ江は、ひょんなことから女子刑務所に派遣される。当初は、受刑者との距離を感じていたが、後輩から授かった不思議な聴診器を胸に当てるとー惣菜四三〇円の万引きで懲役二年を科せられていたり、夫の執拗なDVに耐えきれず殺害に及んでいたり、はたまた悪い男にそそのかされ、クスリに手を出していたり、と切実な事情が見えてきた。二人は受刑者とは個人的に接してはならないという禁を破り、あっと驚く方法で解決に乗り出してゆくが…。「病棟」シリーズ第三弾。解説は元厚生労働事務次官の村木厚子氏。
感想やレビュー
没入すると泣ける
普段余り知られていない女子刑務所を扱った作品。聴診器を通して受刑者の心情、過去がわかって、女医さんが看護師と共に問題を解決して行く。垣谷美雨らしく面白さもあるが、リアルにいろいろな問題提起をしている。なかなか考えさせられる作品。
女性受刑者の話 主役は金髪女医さん&看護師さん