ドミノ
恩田 陸/sengajin
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察ＯＢたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく！抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。
感想やレビュー
本の最初に２７人と１匹の登場人物の一言が載っている 数人づつ日常生活で関わりのあるグループで 話が進んでいく内に皆んなが関わり合う 悪いこと考えてるグループ 別れ話の関係者グループ 大学生グループ 俳句仲間のグループ 子役オーディションのグループ... 普通の日常生活おくってる人達 何かに一所懸命な人達 に混じって 悪いことしようとしてる人達 が関わって滑稽で面白い展開になっていく バイクで部長を駅に送るとか.. ルパンと銭形警部の追いかけっこ見てる様だったり 別グループの登場人物２人が同じ「どらや」の紙袋を持って隣り合って立っている場面とか..映画見てる様で面白かった 「ドミノ」という題だけれど.. 渦巻きのドミノが倒れていくイメージ プールの水栓を抜いて水が渦巻きに 吸い込まれていく..そんなイメージの話だった 気になったのは..解説 途中から本出た頃の世の中の話しが出てきて 政治的な感想を語り出して.. (イラクへ自衛隊派遣したことについて 咎めるような感想とか.. 東京駅でテロが起きる想像をしたり..) 個人的な政治の感想とか本の解説に書くって どういう目的だろう 本の内容のことだけ書いた方がいいと思った 恩田陸さんは初作家さんで ミステリーとか面白そうなので 色々探して買って読みたいと思った
文字通りドミノ倒しのように色んな事柄や人の動きがどんどん次のなにかに繋がっていく様が面白い。 特にいいキャラクターだなと思ったのは子役2人組。こどもらしい無邪気さと葛藤と度胸がバランスよくて人質になってからは2人の視点になった時の面白さが際立ってた
