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あのこは貴族

あのこは貴族

山内 マリコ

集英社

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作品紹介、あらすじ

東京生まれの箱入り娘・華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついにハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、地方生まれの上京組・美紀は、猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退。現在はIT企業に勤めながら、腐れ縁の「幸一郎」との関係に悩み中。境遇の全く違う二人が、やがて同じ男をきっかけに巡り会いー。“上流階級”を舞台に、アラサー女子たちの葛藤と解放を描く傑作長編。

感想やレビュー

生まれも育ちも東京の、結婚願望にとらわれている良家の女の子と、地方から上京して文字通り1人でどうにか生きてきた女の子の話。それぞれの人生にフォーカスするシーンが多く、二人の絡みは想像以上に少なかったが、対比させられることで土地柄や経済的な格差がとてもリアルに感じられた。最後主人公は離婚を通して自分の足で立って生きていくが、それまでがあまりにも周りの価値観に合わせて生きてきた人生だったから、この先もそれを貫けるのかは気になる(笑)あとは地方からきたもう一人の主人公に幸あれ!と思った。

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