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母親になって後悔してる

母親になって後悔してる

オルナ・ドーナト/鹿田 昌美

新潮社

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作品紹介、あらすじ

子どもを愛している。それでも母でない人生を想う。社会に背負わされる重荷に苦しむ23人の切実な思い。

感想やレビュー

最近SNSでも母親が子育ての大変さを語ると、必ずそれは自分の選択の結果だと言われてる場面を目にするし、実際自分もそう思っていた、自分で望んだことだろうと。だったら最初から熟考した上で子供を持たないという判断をすれば良かっただけでは、浅はかだったのではと正直思っていた。しかし当然だがそんなに単純な問題ではないと認識させられた。まず子を持つということに関して母親の主体的な選択とは限らないということ、パートナーからの脅威や属する社会の持つ価値観、子を持つ選択肢以外を考えられる状況にないなど 母親になって後悔していることと子を愛していないことはイコールではない。ただどうしてもイコールであるかのように捉えられこれまで絶対的なタブーとされていた。これはイスラエルの研究だが、日本にとって無関係ではない。そう思うことを社会が禁じてきただけで、そう思っている人は存外多く存在しているのだろう。 母親になるとは子育て必要とする時期の一時的なことではなく、そうなる前には戻れない、永続的に母親というおもい責任から逃れることはできない、逃れたいと思うことすら許されないのが現状と言える。

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