山魔の如き嗤うもの
三津田信三
原書房
作品紹介、あらすじ
忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者ー。村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。『首無の如き祟るもの』に続く渾身の書き下ろし長編。
感想やレビュー
登場人物の大半が一人二役をし、物語を複雑化している。 事件が解決する過程のスッキリ感がとても素晴らしいが、怪奇小説な為、不気味な謎も残っている。