神の涙
馳星周
実業之日本社
作品紹介、あらすじ
北海道東部に位置する屈斜路湖。アイヌの木彫り作家・平野敬蔵と中学3年の孫娘・悠の家に、尾崎雅比古と名乗る若い男が訪ねてきた。「弟子にしてください」と懇願。初めは煙たがられていたが、敬蔵から木彫りを教わり、山に入るようになる。しかし、雅比古には誰にも明かせない過去があった。ある日、事件が起こるー。自然を尊んで生きる敬蔵、アイヌから逃げ出したい悠、自らの原点を探す雅比古。故郷とは、家族とは、今を生きることとは…。さまざまな葛藤を抱える現代人に贈る、感動のヒューマンドラマ!
感想やレビュー
摩周湖の滝霧 川湯のイソツツジ 羆 キタキツネ 木彫作家の敬蔵さんに弟子志願の青年。アイヌであることを嫌う孫娘。青年の秘密からサスペンスが。孫娘の事情からヒューマンドラマが。すべてをアイヌの哲学と大自然が包み込む。