断片的なものの社会学
岸政彦
朝日出版社
感想やレビュー
社会学とはなんだ? 日常の1コマや人々の生活に思いを馳せる事であり、日々のそれから矛盾を炙り出す。 著者が他者から聞いた話の中に、エッセンスを見つけ分析しているのだが、そういう事もあるし、そういう人もいるよねという解決や回答を求めない結びが秀逸で、人の人生は様々なんだと改めて思わせる内容でした。
大変面白い本でした。 著者のエッセーはとても読みやすくて、ついつい読むことに夢中になってしまいました。 私見ですが、この本に出てくる主人公たちは、文化的に保守的な社会から排除されている、とまで言わなくても、少なくとも軽蔑されいてる人たちと思います、著者はこの人たちがこの社会の中で生きるの姿を赤裸々に書きました。 私たちは多様性のある健全な社会を保つために、どうすればいいのかを考えさせられました。 時間がある時、再読したいと思います。