月魚
三浦 しをん/カウベルデザイン
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきたー。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。
感想やレビュー
古書店の若き主人、真志喜と瀬名垣の微妙な関係を、幼少の頃の事件(瀬名垣が幻の名書を見つけたことで、2人の父にもたらされたこと)から進んでいくというストーリー。 最近ずっとミステリーばかり読んでいたので、ゆっくり流れていく話が新鮮でよかった。
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