この世にたやすい仕事はない
津村 記久子
新潮社
作品紹介、あらすじ
「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして…。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。
感想やレビュー
『私たちの金曜日(角川文庫)』の中に収録されていた本書の第3話にあたる「おかき袋のしごと」が好きだったので、時を経て全話読むため購入しました! 14年続けた仕事を辞めた“私”が、職安で紹介されたマニアックな仕事と巡り合いながら自分と向き合っていくお話です。 個人的には、第4話「路地を訪ねるしごと」の話が印象に残りました( ゚д゚ )彡 #新潮文庫の100冊(2024)
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タイトルどおり!バスのアナウンスつくるとか公園の管理とかたいして大変ではないことでもいろいろあるもんで、働くとはそういうことだと実感した