収容所から来た遺書
辺見 じゅん
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。
感想やレビュー
絶句。シベリア抑留のことを知らなさすぎた。現在進行形といってもよいほど、今のロシアのやってることとリンクする。そして、遺書の内容!ご子息宛の遺書は、まさに今の私達日本人に向けたものと受け取れる。