おばちゃんたちのいるところ
松田 青子
中央公論新社
作品紹介、あらすじ
追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる。失業中の男に牡丹灯籠を売りつけるセールスレディ、シングルマザーを助ける子育て幽霊、のどかに暮らす八百屋お七や皿屋敷のお菊…そして、彼女たちをヘッドハントする謎の会社員・汀。嫉妬や怨念こそが、あなたを救う!?胸の中のもやもやが成仏する愉快な怪談集。
感想やレビュー
某怪談話を元ネタにし、コミカルにアレンジされた連作短編集。 想像した内容と遥かに違ったが好み。 生者と死者の境界線の曖昧さや、登場する幽霊が皆明るくポジティブなのが面白い。謎会社のビジネスが気になる。懸命に生きる女性へのエールを感じた。