まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖
織守 きょうや
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。新婚早々殺された妻と消えた夫、犯行現場に二十四文の銭を残す辻斬り、寿命が尽きる寸前に殺された男…。駆け出しの岡っ引きが、着道楽の若医者と組んで事件を追うー。江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。
感想やレビュー
著者新境地の捕り物帖ミステリー、面白かった!予想を越える満足度。 5編の連作短編だが、時代物とはいえ現代的なテーマを取り入れつつどれも良く練られた読み応えあるストーリーだった。岡っ引きの佐吉と医師秋高のコンビにも好感。続編期待。