鉄道と愛国
𠮷岡 桂子
岩波書店
作品紹介、あらすじ
戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。一九九〇年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。
感想やレビュー
朝日新聞記者が、中国、アジアを中心とした鉄道模様を描く。高速鉄道をめぐる各国の思惑が興味深い。新幹線技術一本槍ではなかなか難しい。