私はいったい、何と闘っているのか
つぶやき シロー
小学館
作品紹介、あらすじ
家に遊びに来た長女の彼氏にいいところを見せるために考えたヘネシー作戦とは?息子を野球とサッカーの史上初の二刀流に育てるための前代未聞の秘策とは?そして、念願のスーパー店長への長く険しい道の果てに待っていた、予想外の結末とは?伊澤春男、45歳。スーパー勤務。一見平凡な日常は、きょうも彼の脳内で戦場と化す。甘えも嫉妬も憤りも悔しさも、すべてを強がりのオブラートに包み込んで、男は深夜、なじみの定食屋のカツカレーを全力で喰らい尽くす。きょうも、妻が、娘が、息子が待っているはずの我が家が遠いー。
感想やレビュー
小説家つぶやきシローさん初読み。 空回りばかりでなかなか報われぬ自意識過剰オジさんの日常。 著者のつぶやきネタを彷彿とさせる妄想劇場はすこぶる健在!クスリとくるフレーズ多数でいかにも著者らしい小説だった。幸せ感じる読了感。