ムーンライト・イン
中島 京子
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
職を失い、自転車旅行の最中に雨に降られた青年・栗田拓海は、年季の入った一軒の建物を訪れる。穏やかな老人がかつてペンションを営んでいた「ムーンライト・イン」には、年代がバラバラの三人の女性が、それぞれ事情を抱えて過ごしていた。拓海は頼まれた屋根の修理中に足を怪我してしまい、治るまでそこにとどまることになるがー。人生の曲がり角、遅れてやってきた夏休みのような時間に巡り合った男女の、奇妙な共同生活が始まる。
感想やレビュー
舞台は長野? さまざまな事情を抱えた人々が集まったペンション、ムーンライトイン。老人オーナー虹さん、車椅子のかおるさん、息子が外国に行ってる塔子さん、フィリピン人マリー・ジョイ、三十代フリーターの拓海くん。 それぞれの事情があきらかにされつつ、未来へと踏み出していくストーリー。 拓海くんがちゃんとマリーを迎えに行くといいなぁ。マリーのような子がたくさんいるのかと思うと切ない。