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「話が通じない」の正体

「話が通じない」の正体

黒川 伊保子

新潮社

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作品紹介、あらすじ

上司はわかってくれない。部下は話が通じない。夫とは一緒にいるだけでイラつくし、二人でいるのに孤独…。これらはすべて「共感障害」が原因だ。脳の認識が違うため、他人の「普通」が理解できず、結果周囲から誤解され軋轢を生んでしまう人たちが存在するのだ。このような共感障害者と柔らかな人間関係を築くためにすべきこととは。脳科学から解き明かす驚きの真相。

感想やレビュー

個人的にはあまりオススメできない本だ。思考実験の範囲で留まっていたり、研究結果を使っているのかわからず引用元もなかったりと信頼性に欠ける。ただ読みやすいと捉えることは可能だ。認識フレームのズレに対する対策は根本的な解決になっていなくて「それでいいのか?」っとなった。第2章冒頭の共感障害に関する話は面白かった。

ASD…相手の行動を真似るミラーニューロンの過活性→不要な風景を消して必要な認識フレームを作り出すことそのものが出来ない→気が利かないと言われてしまうが、むしろ人より多くのことに気づきすぎてしまっている ADHD…認識フレームは作れるが、フレームを大量に量産し、それを減らすことができない。認識フレームを切り替えまくるので、考えが浅いと思われるが、直感・決断力に優れていることがある 発達障害ではない共感障害…幼少期に生み出した認識フレームを減らしすぎてしまった状態。せっかく生み出した認識フレームも、他者との直接の“肌”を通じた関わりが少なく、使わない認識フレームを極端に減らしてしまった状態。いわゆるグレーゾーン?思考力・理解力に問題はないが、気が利かないと思われてしまう

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