図書館の魔女 第二巻
高田 大介
講談社
作品紹介、あらすじ
図書館のある一ノ谷は、海を挟んで接する大国ニザマの剥き出しの覇権意識により、重大な危機に晒されていた。マツリカ率いる図書館は、軍縮を提案するも、ニザマ側は一ノ谷政界を混乱させるべく、重鎮政治家に刺客を放つ。マツリカはその智慧と機転で暗殺計画を蹉跌に追い込むが、次の凶刃は自身に及ぶ!第45回メフィスト賞受賞作。
感想やレビュー
高田大介「図書館の魔女 第二巻」再読了。 しまった。電車の中で読むんではなかった。電車内で涙を流してしまった。気づかれていませんように。 再読なのでもう全員のキャラクターとこの後の展開もわかっているというのに、なぜ2回目の方がより泣いてしまうのだ。 カラムとイラムの優しさにやられ、キリンとハルカゼの気持ちにやられ、そしてマツリカとキリヒトの関係性....もう...もう....心の奥がぎゅぅぅぅと掴まれて握りつぶされそうになってしまう。 なんという、なんという小説なんだろうかこの図書館の魔女という小説は。 もし一巻だけで読むのをやめている人がいるのだあれば、それはとんでもない過ちを犯していると思うので絶対に二巻の最後までは読んでください。二巻の最後まで読んだらもう三巻と四巻は読まずにいられないというか、読み終わりたくなくなるはず。ずっとずっとこの世界の話を聞いていたいと思うはず。 二巻の余韻に浸りといところだけど、三巻にはいろうか。いざ。