千代田区一番一号のラビリンス
森達也
現代書館
作品紹介、あらすじ
「でも私たちにはファミリーネームがないのよ。」戦後日本の表現における臨界に挑む問題小説がようやく全貌を表した。
感想やレビュー
かなり奇妙な本だった。地下ラビリンスのくだりは出来損ないの村上春樹のようだが、天皇制をタブー視しない姿勢は、強靭。一方で、天皇皇后への個人的な親しみ感満載振りは、理解はできるがアンバランスで、右翼対策かと穿ってしまうほど。
森達也
現代書館
「でも私たちにはファミリーネームがないのよ。」戦後日本の表現における臨界に挑む問題小説がようやく全貌を表した。
かなり奇妙な本だった。地下ラビリンスのくだりは出来損ないの村上春樹のようだが、天皇制をタブー視しない姿勢は、強靭。一方で、天皇皇后への個人的な親しみ感満載振りは、理解はできるがアンバランスで、右翼対策かと穿ってしまうほど。