本心
平野 啓一郎
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とはー急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。四半世紀後の日本を舞台に、愛と幸福の真実を問いかける、分人主義の最先端。『マチネの終わりに』『ある男』に続く、平野啓一郎最新長編!
感想やレビュー
主人公の誠実さがいい。最初は辛かったけど、希望がある終わりでほっとした。
ネタバレを読む
それぞれに、この世界を、自分の生存に必要な方法で認識している。 (中略) だとすれば、僕に今、あの木の緑が、あのように美しく見えていることには、僕が生きていく上で、必要な意味があるのだった。・・・・・・