ヒトラーの防具(上巻)
帚木蓬生
新潮社
作品紹介、あらすじ
東西の壁が崩壊したベルリンで、日本の剣道の防具が発見された。「贈ヒトラー閣下」と日本語で書かれ、日本からナチスドイツに贈られたものだという。この意外な贈り物は、国家と戦争に翻弄されたひとりの男の数奇な人生を物語っていたー。1938年、ベルリン駐在武官補佐官となった日独混血の青年、香田光彦がドイツで見たものとは、いったい何だったのか。
感想やレビュー
日本のドイツ大使館に軍人、通訳として配属された主人公の目を通してナチスが政権をとり大戦に突入していく時代の流れが描かれる ヒトラーに贈られたという防具が実在するというのが驚き 今まで知らなかったドイツと日本の関係がよくわかった 美しかったベルリンが破壊されていく様が生々しい
ネタバレを読む