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などらきの首(1)

などらきの首(1)

澤村伊智

KADOKAWA

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作品紹介、あらすじ

「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失の謎に挑むが…。野崎はじめての事件を描いた表題作に加え、真琴と野崎の出会いや琴子の学生時代などファン必見のエピソード満載、比嘉姉妹シリーズ初の短編集!

感想やレビュー

澤村伊智「などらきの首」読了。 比嘉姉妹シリーズ第三弾。そして初の短編集。 めちゃ面白かった!「ぼぎわんが来る」「ずうのめ人形」と長編を読んできて、比嘉姉妹シリーズいいなあ、澤村伊智さんいいなあとなんとなく思ってたのだが、今回のこの短編集で大好きになった!! いい!比嘉姉妹とか野崎のサイドストーリーでキャラクターの深みが増していく感じ。大好きだ。全部で6つの短編が入ってるんだけど、やはり「居酒屋脳髄談義」がダントツに好き。なぜなら大好きなドグラ・マグラがオマージュされてるから。そしてこの短編の主役、ひとことも誰と書かれていないのに琴子だとわかるとこ。かっこいい。 そして「学校は死のにおい」ではなんと美晴がでるのである。くぅ..美晴...。 悲鳴だけが比嘉姉妹でもなく野崎でもなかったので不思議に思ってたが、そうかリーたんがずうのめの人形のあの子か。なるほど。 ということで、比嘉姉妹シリーズにどっぷりハマってしまいました。 次作「ししりばの家」を手に入れねばだ。

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