教誨
柚月 裕子
小学館
作品紹介、あらすじ
事実と真実が反転する、慟哭のラスト!幼女二人を殺めた女性死刑囚、最期の言葉ー「約束は守ったよ、褒めて」。
感想やレビュー
約束とは何かとずっと読み進めていって最後に判明するが、哀れな人生、人間の一生を考えさせられる。 全体的に重苦しい作品で、読み終わった後もスッキリしない。 柚月裕子さんの作品にしては珍しくちょっと形態が違う作品。
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9/29読み終わり。 死刑執行されたあと、遺骨引き受け人となった再従兄弟が、何故そのような事件が起きたのか、再従兄弟が生まれ育った土地に行き、事実を究明するというもの。 読んでいた期間、ずっと頭の中にこの話が残ってて、熟睡できず、夜中何度も目が覚めていた。育てられた環境がいかにその人との人格形成に関わっていてるか考えさせられた。響子は本当に娘を愛していたのに、精神的な病や周りの環境のせいで殺してしまう。響子は生まれた時からかわいそう。でも身近に起こり得る話だし、私も子育て中であるから、いつも心のどこかにこの気持ちは持っておこうと思う。柚月裕子さん深い。