掬えば手には
瀬尾 まいこ
講談社
作品紹介、あらすじ
大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんはつらい秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく温かい物語。
感想やレビュー
読みやすい
心が読めると思い込んだ男の子がバイト先の中絶した女の子の心を救った話
〇
人の心が読める? そんな少年がラーメン屋での話
瀬尾さんらしい言い回しが沢山。そんな人いるかなとも思うけど、人はみんな何かしら悲しみや引け目を感じながら、生きてるなとしみじみ思った。
主人公の男の子が自分には人の心を読める力があるからその力を有効に使おうとしてもがいている感じ。口は悪いけど、世話好きのオムライス屋さんの店長がすき。過去に色々あって、それを店長は飲み屋で梨木くんに話すのに梨木くんは話してない。きっと何かあるね~みたいな事を鋭く言うのも大人な感じで好き。
ネタバレを読む