花ざかりを待たず
乾ルカ
光文社
作品紹介、あらすじ
父が病に倒れた。進行は凄まじい速さだった。家族と自分の今までとこれからを考える暇も与えてくれなかった。きっと誰もに訪れる。でも、会えなくなるのはやっぱり寂しい。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ、感動の傑作。
感想やレビュー
主人公の利夫が可哀想だった。家族のことをいろいろ考えて、こんなに早く亡くなるとは思ってなかっただろう。妻の慶子との夫婦の関係、娘二人との家族の絆も良く描かれている。特に長女の由希子の結婚の問題も考えさせられる。結婚することが必ずしも幸せではない、最後は自分の信じる道で幸せになって良かった。
読後が…もやもやとした あったかいようなそうでないような どこにでもいるような家族の物語であり なんだか身につまされました。
