人生オークション
原田ひ香
講談社
作品紹介、あらすじ
不倫の果てに刃傷沙汰に及んでしまい、謹慎中のりり子叔母さん。就職が決まらずアルバイトをする私は、気分転換にと、一人暮らしを始めた叔母の様子を見に行くことに。そこで目にしたのは、トラック一台分はある、大量のダンボール。処分に困った二人はそんな「お荷物な過去」をせっせとオークションにかけてゆくが…。“欲しいもの”を手放していく叔母と、“欲しいものが欲しい”私。世代も生き方も異なる二人を鮮やかに描く、ちょっとしたご縁のハナシ。
感想やレビュー
〇
離婚して、大量の荷物とともに一人暮らしを始めたりり子叔母さんのもとへ、片付けの手伝いに行く瑞希。大量の荷物をネットオークションでさばいていくうちに、どうしようもないと思っていた叔母さんと少しずつ心が通い合っていく。 現在の状況に陥っている理由が、りり子にあり瑞希にもある。少しずつ今の場所から踏み出していく終わり方。 もう1編のあめよびは私にはいまいち。