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亜鉛の少年たち

亜鉛の少年たち

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/奈倉 有里

岩波書店

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作品紹介、あらすじ

「国際友好の義務を果たす」という政府の方針でアフガニスタンへ送り出されたソ連の若者たち。やがて彼らは一人、また一人と、亜鉛の棺に納められ、人知れず家族のもとへ帰ってきた。あるいは生きて戻った者も、癒しがたい傷を負い、鉛のような心を抱え苦しんでいた…。作家がみずから体験し、聴き取り、書き留めた、同時代の戦争の記録。棺とともに封印され葬られた真実が、帰還兵、現地の兵士、事務員、看護師、戦没者の母親や妻たちの肉声を通じて明かされる。新版では、本作の内容をめぐって作家自身が証言者の一部から告発された裁判の顛末など大幅に加筆、旧版の約二倍の増補となる。新訳。

感想やレビュー

ドキュメンタリー小説なので、登場人物はちょっと文学に造詣が深すぎる気がするが、真実を描いているのだろう。大祖国戦争の兵器、古い軍服、50年代の缶詰、死体に仕込む地雷など、ウクライナ侵略のルーツはここにある。裁判でドキュメンタリー小説に関わる鑑定依頼をされたベラルーシアカデミーのコメントも格調が高く良かった。

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