夜果つるところ
恩田 陸
集英社
作品紹介、あらすじ
「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで…。幻の作家「飯合梓」によって執筆された、美しくも惨烈な幻想譚。「本格的なメタフィクションを」という恩田陸渾身の挑戦がここに結実!
感想やレビュー
「鈍色幻視行」の作中作。
面白かった。本編より、まさか、2.26事件が絡んでくるとは、、、続きが読みたくなる。さすが飯合梓
226事件を時代背景として、特別な 世界で育った子の目線で語られる 物語。鈍色との絡みは、登場人物にあるが、良くわからないな。最後に 憎むさえこに会いに行かねば、のくだりは、理解できない。