はじめての八十歳
山藤章二
岩波書店
作品紹介、あらすじ
膝の手術のため、はじめての長期入院。「ブラック・アングル」などの雑誌連載も、はじめて休載。そして、入院中に迎えた八十歳の誕生日。-おや、今までとは違う世界が見えてきた。若いころは気付かなかったこと、思いがけない発想など、脳裏に浮かぶあれこれを、筆の向くまま綴り始めたら止まらない。入院中に蓄積された創作エネルギーを放出するかのごとく、一気にこの一冊を書き下ろした。曰く「好き嫌いで書きました」。御存知ヤマフジ節は健在である。八十歳の本音を綴る、論より感覚、御意見無用のエッセイ集。
感想やレビュー
独特の似顔絵は他を寄せ付けない、そんな画家が見事なエッセイを著したもんだ。短文で分かりやすい、言葉の使い方が万華鏡を見るように楽しい、言い回しが豊か。