さえづちの眼(6)
澤村伊智
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
「わたしは人じゃないの。強いて言うなら“さえづち”かしら」郊外にある架守家では不穏な出来事が続いていた。短期間で入れ替わる家政婦、廊下に響く何かの這い回る音、深夜に現れる赤い目。やがて架守家の一人娘・冴子が失踪し、数十年後には当主が「アカイ、メ」と言い残して死ぬ。架守家への祟りを鎮めるために依頼された霊能者は、比嘉琴子と名乗りー書き下ろしの表題作ほか2篇を収録した、比嘉姉妹シリーズ初の中篇集!
感想やレビュー
澤村伊智「さえづちの眼」読了。 「母と」「あの日の光は今も」「さえづちの眼」の三篇の中篇集。 「母と」真琴よく頑張った。えらいぞ。そして初めて登場する比嘉姉妹の母。ほんで比嘉家には7人の子供がいたこともわかる。琴子、美晴、真琴の三姉妹ではないのは前から仄めかされてたけど初めて7人と出てきた気がする。今後どう絡むのか楽しみ。まあちゃんと生きてればの話だが。 「あの日の光は今も」辻村ゆかりと湯水がでてくる。これは本シリーズ2作目であるずうの目は必須で読んでおく必要あり。それによって怖さが全然変わる。短編集でも出てきたけどこの辻村ゆかりの能力はまじちょっと勘弁して欲しいな。怖すぎるわ。 「さえづちの目」田舎の風習というか土着の信仰というか色んなものが混ざって遠野物語的で好き。そしてやっぱり琴子が好き。終わり方の謎は残るがその謎の残る終わらせ方も琴子の感じがして好きだなあ。 うん、やっぱりこのシリーズ大好きだわ。早く続きが読みたい。と今調べたら「ばくどうの悪夢」ってある!ああ!でもハードカバー!!はやく文庫化を!!
面白く、展開が早いのでスラスラと読めます 内容も結構ゾワゾワするので、この夏オススメです 只シリーズ物になるので、ぼぎわんが来るを読んでおくとストーリーに入りやすいのかなと思いました