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古道具中野商店

古道具中野商店

川上弘美

新潮社

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作品紹介、あらすじ

東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。

感想やレビュー

よかった、すっごく!センセイの鞄を読んで、他のも読みたいとこの本を買ったまま何年も放置してたもの。図書館の本がまだ順番待ちなため、家にある本を読む。川上さんのちょっと下品で、でもすごく伝わる細かい描写がとてもいい。タケオを好きだということに気づいて、でも微妙な関係のまま中野商店が解散してしまい、数年後、偶然派遣先の会社で再会。最後のシーンは、中野商店の新装開店にまた中野さんとマサヨさん、ヒトミ、タケオいつもの4人でお酒を飲んでるシーン。最後の、ヒトミがタケオを「今好きになったんだ」というところも、じわじわ温かくよかった。

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