ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい
クリスティン・バーネット/永峯涼
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
クリスティン・バーネットの息子ジェイコブは、アインシュタインより高いIQの持ち主。記憶力抜群で数学が大好物。三歳で天文学に強い興味を示し、九歳で宇宙物理学についての独自の理論に取り組みはじめ、十二歳の夏休みには、量子物理学の研究者としてアルバイトも経験した。彼はいずれノーベル賞候補にもなり得るだろうと言われている。こんなジェイクだが、かつては自閉症によってその才能の片鱗すら見出されていなかった。「息子さんは十六歳になったときに自分で靴ひもを結べるようになっていたらラッキーだ」と言われていたのだ。
感想やレビュー
図書館本。久しぶりに夢中で読めて嬉しくなった本。ジェイコブくんの才能は確かに凄いけど、何よりもこのお母さんのクリスティンさんが凄い。天才は持って生まれた才能だけでは成り立たないことがよく分かる。このお母さんの愛情の深さ、器の大きさ、勇気がとにかく凄い。映画化と言う話もあるけど、お母さんを主人公にして方がいいんじゃないかと思う。自分にとっても分岐点になる本。文庫で買い直し済