スクラップ・アンド・ビルド
羽田 圭介
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!第153回芥川賞受賞作。
感想やレビュー
要介護者と過ごす将来、そんなに遠くないのかもしれない…身体の自由がきかないから死にたいでも、本当に死が見えると、死にたくない。そんなどちらにもふりきることもできない辛い状況の中でも、闘い続けるとしかない(引用)そんな将来が自分の親にも自分自身にも訪れると思うと少し恐い。
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