殺人鬼にまつわる備忘録
小林泰三
幻冬舎
感想やレビュー
記憶が一日分しか持たない男と他人の記憶に干渉する殺人鬼の話。
記憶が数十分しかもたない主人公が「今、自分は殺人鬼と戦っている」と自分が記したと思われるノートを頼りに殺人鬼に挑むストーリー。設定も面白いし、問答のような会話も面白い。主人公の考え方も知的で頼もしい。ただ何故こんなに積極的に危ない殺人鬼に絡んでいくんだ…?という疑問はありましたが、先へ先へと読ませる展開や文章なので一気読みでした。 「衝撃のラストに二度騙されるミステリー」ということですが…なるほどなあ、主人公のお節介の意味も分かり、そうくるかあ!という感じでした。
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