昨夜のカレー、明日のパン
木皿泉
河出書房新社
作品紹介、あらすじ
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだー。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。
感想やレビュー
ギフとテツコとテツコの彼(岩井さん)のお話 動くことは生きること。生きることは動くこと。 一樹さんは25歳で逝ってしまったが 自分の父(ギフ)と妻(テツコさん)の日常を笑顔で天国から眺めていることでしょう 雨の日傘に入って来た女の子が かすかに、カレーの匂いがしたので お昼カレーだったの?と聞くと 「夕べのカレー!」と言った 一樹が持ってたパンを見て お兄ちゃんが持ってるのは何て名前?」と聞かれ 「明日のパン」と答えた 女の子が抱いていた犬の名前は 「パン」になった!