本意に非ず
上田 秀人
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
主である信長を討った明智光秀、極悪者と忌み嫌われた松永久秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付盗賊改方で生涯を終えた長谷川平蔵、龍馬や西郷を犠牲にし、維新を生き抜いてしまった勝海舟。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描いた、傑作歴史小説集。
感想やレビュー
明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟。「思い通りにいかなかった男たち」。彼らはその「無念」を語る。中でも、長谷川平蔵の章はもっともそれが伝わってきた。