時生
東野 圭吾
講談社
作品紹介、あらすじ
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追ったー。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。
感想やレビュー
好きな人が生きていると確信出来れば、死の直前まで夢を見られるってことなんだよ。人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬であっても、生きているという実感さえあれば未来はあるんだよ。明日が未来じゃないんだ。心の中にある。それさえあれば人は幸せになれる。 時生が「若気の至りを見ているようでつらい」って言ってるけど、私もつらい。