文庫版 魍魎の匣
京極 夏彦
講談社
作品紹介、あらすじ
匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物ー箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。
感想やレビュー
長いです。そしてぎっしりです。でも、このお話を語るのに、やっぱりこれくらいの量がないといけないのでしょう。それくらい無駄のない、ただ長いだけのお話ではないと思います。長くてよく分からない薀蓄もやっぱり意味があります。その伏線がきっちりと回収されていくのはとても気持ちがよいです。 あらすじに関しても、シリーズの中で一番人気があるもの頷けます。お話として、読者がこうあってほしいという展開にちゃんともっていきますね。 登場人物、話の展開ともに、とても素晴らしい作品でした。