ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー
ニックネームが設定されていません
デートって、異性だけじゃないんだと知る。面白かった話は同性のデート。特にただの同級生とのデートと先生と複雑な境遇にある生徒との定例デート。瀬尾さんの物語は、人を思いやる気持ちが繊細に描かれるところが、好き。
瀬尾まいこ
集英社
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題名に惹かれて、メルカリで購入する。前半はエピソードからの考察で、読みやすい。ある程度の年齢になってしまった自分にとっては、今まで経験してきたと感じる事例が多く、これまでのことが整理されたような気持ちになった。最後のまとめの章である解説編が、今研修していることと重なる部分が多いと感じたので再読して咀嚼したい。
石井英真/宍戸寛昌
建築家隈研吾さんの自叙伝で、今年度の高校生の課題図書に選定されていたものである。遼祐が読んでくれたらなと思い購入するが、夏休み最終日に自分で追われるように読んでみた。もともとが14歳の世渡り術というシリーズで中学生向けにわかりやすく書かれていたので、読みやすかった。 もともとは丹下健三の作った代々木競技場が建築家を目指すきっかけになったという。当たり前のようにある東京の景色のひとつであると思っていたが、当時は象徴的な建造物で、大きな驚きや感動を大勢に与えただろう。 ここまで有名になる方は、行動力もあるし、周りとつながる力も高いと読み進めながら、つくづく思う。
隈 研吾
これまでの菊池先生の実践総括が記されている。各地で講師を務めた市町村のその後を特に知りたいと思って読み始めた。やはり、場所によっては、頓挫しているところもあるようで、信念を持って臨まれてても、菊池イズムを浸透させていくのが難しい状況にもなるのだと思った。そういうところを詳しく知りたかったけど、やっぱりなかなか明らかにはできないのだろう。 あとは、これまでの著書の中でも語られてきたところが多かったかな。菊池先生以外の方が、取り組まれている実践の記録なども読みたい。 たくさんの本を読んでてても、自分が教室で学校で行動していきたい。菊池先生も、岩瀬先生も、イエナも共通してるところはあると思う。それが今の時代に必要とされてることなんだろうな。対話。つながり。
菊池 省三
青年と老人の心の交流を中心に、主人公の青年が新たな一歩を踏み出し始めるまでの物語だった。舞台は老人ホーム。そこに暮らす人々と働く人々が描き出される。思えば、私もこれまで老人ホームに訪問させていただく機会があったし、父が似たようなリハビリ型の病院に入院してた頃もあって、その時のことを思い出しながら読み進めた。 青年の設定が、成長した我が息子(未来像)のように思えてならなかった。物理的に恵まれて育っていたけれども、そのことがコンプレックスとなっていた主人公の心の葛藤が描写されている。対照的に描かれる施設スタッフの青年に自分を重ねてしまう。渡部くんほど、さわやかに働けないけど。自分の境遇を受け入れ、前向きな姿ってかっこいい。
瀬尾 まいこ