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まずはこれ食べて

まずはこれ食べて

原田ひ香

双葉社

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作品紹介、あらすじ

アラサーの池内胡雪は、大学の友人たちと起業したベンチャー企業で働き、多忙な毎日を送っている。不規則な生活のせいで食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善しようと、社長の提案で会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは、無愛想だが完璧な家事を行い、いつも心がほっとする料理を振る舞ってくれる。筧の食事を通じて、胡雪たち社員はだんだんと自分の生活を見つめ直すが…。人生の酸いも甘いもとことん味わう滋味溢れる連作短編集。

感想やレビュー

原田ひ香さんの料理の描写が好きだ。あ、食べてみたいと思わせてくれる。 今回もそんな感じの始まり。 大学の同級生同士で起業したメンバーの中で、一つの話ごとに語り手が変わっていく。起業の中心として活躍したものの後に出奔する柿枝とのいざござが少しずつ明らかになっていく内情…という感じ。家政婦のみのりが作るご飯がおいしそう。ただ、話が進むにつれだんだんと暗くなっていき、最後も晴れやかではない終わり。

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