生活安全課0係 バタフライ
富樫 倫太郎
祥伝社
作品紹介、あらすじ
杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に小学生から相談事が持ち込まれた。少年の祖母宅に大金が投げ込まれたのだという。しかも、0係の変人キャリア刑事の冬彦と相棒の高虎が調査するうちに、同じマンションの他の部屋も違う額の金を受け取っていたと判明する。お札を調べ始めた冬彦は、あることに気付くが…。KY刑事の鋭い観察眼が光るシリーズ第三弾!
感想やレビュー
短編ごとに生活安全課0課の脇役たちが1人ずつ主人公として描かれていました。事件もささやかな事が次々と起こる程度。事件の謎ときというよりも、脇役たちの闇が次々と明らかになっていく物語という感じでしょうか。非常に読みやすいので、あまり深く考えずにさらっと読めますが、長編のような大きな事件もなく、特に印象に残るエピソードもありませんでした。主人公のKYぶりが微笑ましいだけで、回を重ねるごとになぜかつまらなくなる印象です。