市場サイクルを極める
ハワード・マークス/貫井 佳子
日本経済新聞出版社
作品紹介、あらすじ
投資において、たった一つの最も重要なことなど存在しない。前著『投資で一番大切な20の教え』で論じた20の要素一つひとつが、成功を願う投資家にとって絶対に欠かせないものなのである。だが、最重要項目にまちがいなく一番近い要素は、「市場サイクル」を理解することだ。これまで私が知り合ったすぐれた投資家の大半は、サイクルの一般的な動き方と、「今、サイクルのどこに位置しているのか」を察知する類まれな感覚を身につけている。残念なことに、サイクルの根本的な性質について書かれた文献はほとんど存在しない。そこで私は、サイクルとは何かというテーマに的を絞った本を書く決意をした。投資家はサイクルを認識し、評価し、どうすべきかをそこから読み取り、それが示すとおりに動く術を身につけなければならない。サイクルに耳を傾ける投資家は、サイクルが引き起こす大混乱を理解し、それに乗じて著しいアウトパフォーマンスを得られるだろう。
感想やレビュー
歴史は繰り返さないが韻を踏む。 市場の動きは、論理的には進まず、人の楽観と強欲、悲観の間で揺れ動く。その中でいかに冷静で謙虚な強い心を持って、論理的に考え推論し行動する事かが大事である。と言うことを繰り返し論じた内容である。 内容には同感であり、他の優れた投資家の言動とも一致する。 そもそもこの本は優れた個人投資家が参考になったとして推薦していた本だ。 駿太郎や大暉にも推薦しよう。本をプレゼントしようと思う。