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白夜行

白夜行

東野圭吾

集英社

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作品紹介、あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂ー暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。

感想やレビュー

2002年 ・桐原亮司 ・西本(唐沢)雪穂 がサイコパス的な主人公 小学高学年〜30才位までの話 はじめ.. ・桐原洋介(亮司の父) が殺される ・西本文代(雪穂の母) がガスで事故死   桐原父と西本母は 愛人関係? ・寺崎忠夫 西本母の恋人? 交通事故死 ・松浦  桐原弥生子(亮司母)の恋人 失踪 亮司と雪穂が主人公の短い話が 交互に出てくる(小学高学年〜30才位まで) その都度 二人が繋がっているのでは? と思う描写が.. (犯罪の手助けをしているのでは?という..) この短い話がかなり有り 凄く分厚い1冊になっている (普通の文庫3冊位) 雪穂 亮司の心情は書かれていない (読んでいる人が勝手に想像  出来るところが良かった  犯罪者の心理や感情なんて  長々聞きたくもないし  それを聞いて同情もしたくない  犯した犯罪は犯罪なので) 後半になって出てくる ・今枝直巳(探偵) 雪穂を調査        犯罪や2人が繋がっている証拠        を調べている途中いなくなる        (殺される) ・篠塚一成 (雪穂調査の依頼者)       雪穂の大学のサークルの先輩 ・笹垣刑事 最初の事件から事件担当       雪穂 亮司のことを       ハゼとテッポウエビに       例えて 相利共生 と思っている どこかで繋がっているはず..と 雪穂の大阪の店のオープンの日 警察も待機して 二人を逮捕しようとするが.. 亮司は逃げる途中死亡 雪穂は無表情でその場をさり 話はここで終了 雪穂が捕まらなかったのが 残念だった (勧善懲悪が好きなので) 2人は子供の頃に犯罪に巻き込まれ その後  犯罪をする方へ 変わっていき 互いに共生していた こういう話を読むと 誰が悪い 世の中が悪い  ...話にもっていきがちだけれど... (偽善的なこと含め感情的な事ではなく) 世の中の事件や出来事を見て インスパイアされ.. こういう闇深い話の小説が 出来上がるの 凄いと思うし.. 空気感 感じながら その時代時代 を俯瞰して(負の部分含め) みている様で面白かった (サイコパス的二人なので  スッキリ 爽快 ではないけれど.. 犯罪..性犯罪..殺人..も沢山出てくるので  感情移入したり 共感したりして読むと  辛くなりそうなので..  途中から俯瞰して読むよう意識した) まとめ 亮司父→ 小児性愛者で 雪穂母→ 自分の子供小児売春させている 亮司父は 雪穂の客で 雪穂母の恋人 と思われていた寺崎も 客 亮司が 雪穂と父の関係を目撃 父を殺害 そこから30才位まで  相利共生で犯罪を犯し続ける   解説で こういう小説のこと ノワール ていうと知った

ネタバレを読む

ひとつの事件から始まり次々と色々なことが起こる。真相に近づきそうで近づかないもどかしさだったりハラハラするところだったりでこんなにページ数が多くても先が気になりどんどんと読み進めてしまいました。最後の終わりはなんか切ないような物足りないような終わり方でスカッとする感じではないですが作品としてはめっちゃ面白かったです。

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