悪食
宮緒 葵/みずかねりょう
徳間書店
作品紹介、あらすじ
田舎の小さな村のあちこちに、静かに佇む死者の姿ー。学校にも通わず彼らを熱心にスケッチするのは、母に疎まれ祖父の元に身を寄せた18歳の水琴。風景は描けるのに、なぜ僕は生きた人間が描けないんだろう…。そんな秘密を抱える水琴の才能に目を留めたのは、銀座の画商・奥槻泉里。鋭利な双眸に情熱を湛え、「君の才能は本物だ。私にそれを磨かせてほしい」と足繁く通い、口説き始めて!?
感想やレビュー
#悪食 #宮緒葵 #みずかねりょう 2019年11月発行 宮緒葵先生、お初です。 あらすじにそそられたのですが、第1巻面白かったー😍 守護霊のようなあやかしをスケッチする主人公の水琴。水琴にしか見えない霊魂が鍵となり、登場人物を苦しめる犯人当てのようなミステリー感覚が楽しかった。 水琴のズバ抜けた絵の才能と、世間知らずのスーパーナチュラルっぷりが可愛い。 攻めはいい人だ。ちょっと変わっているけれど(笑) 子供の頃は特異な才能のせいで気味悪がられた水琴だけれど、画商の奥槻さんと出会ってから前向きになった。奥槻さんの過剰なスキンシッフに怖気づつ、つい感じてしまう受けちゃんです。 そして、愛が重い…と噂の攻め。 うんうん、確かに! 生真面目かと思えば、頭がおかしい台詞をサラリと言う過保護溺愛攻め。やっぱり一度死の間を彷徨った人間はひとあじ違う🤣 美術品をめぐる事件で水琴も巻き込まれたり、新キャラは水琴の信望者となったり興味は尽きない。画家としての成長も今後楽しみです。②感へつづく。