薔薇の木枇杷の木檸檬の木
江國香織
集英社
作品紹介、あらすじ
情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、ソフィスティケイトされたタッチで描く「恋愛運動小説」。
感想やレビュー
4/12読み終わり。 やっぱり何度読んでも好きな本。専業主婦の陶子、花屋のミエコ、仕事もできるれいこの3人を取り巻く夫やその不倫相手の物語。誰が一番幸せなんだろうと考えると、やっぱり幸せを手に入れている陶子かなー。ミエコは自ら離婚したものの、寂しさに慣れずにいるし、れいこはかわいがっていた職場のバイトの子に夫(土屋)を奪われ…。元々の土屋の不倫相手の玲は、計画的に土屋の子を妊娠するも、土屋に嫌がられもう会えなくなるし…。紅茶とかおしゃれな料理とか、この小説の空間自体がステキすぎる。