希望のゆくえ
寺地 はるな
新潮社
作品紹介、あらすじ
誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望。行方を追う兄の誠実は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなるー。痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望」を探す優しいエールに満ちた物語。文庫化にあたり、書下ろし短篇を収録。
感想やレビュー
「悪い人もいいことをするときはあるし、良い人の頭の中にもずるい考えはあるし、強い人も傷つくし、弱い人がその弱さを盾に他人を攻撃することもある」 色んな人の見方があってそれにとらわれる必要ないなって思う本。 寺地さんの他の本も読んでみたい。