高野聖・眉かくしの霊

泉　鏡花

岩波書店

2004年03月15日発売

作品紹介、あらすじ

北陸敦賀の旅の夜、道連れの高野の旅僧が語りだしたのは、飛騨深山中で僧が経験した怪異陰惨な物語だった。自由奔放な幻想の中に唯美ロマンの極致をみごとに描きだした鏡花の最高傑作『高野聖』に、怪談的詩境を織りこんだ名品『眉かくしの霊』をそえておくる。

山口

そこかしこの田舎に伝わっていそうなちょっと浮世離れしたモノとの交流、それが少し恐ろしくでも興味を惹かれる世界を作り出している。高野聖はとても好きだった。