うつくしい人
西加奈子
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていたー。
感想やレビュー
面白かった。嫌味と妬みばかりの世界ではない。否定的に見えていた世界は意外と前向きな部分もあると気づいて、徐々に主人公の心が溶けていくのがよかった。