愚里虎さんの感想、レビュー
面白かった。 相沢紗呼さんの小説デビュー作。 もともと、城塚翡翠のファンで、城塚翡翠シリーズは3冊とも読んだし、ドラマも全部見た。 『ところが!ところがですよ』がお気に入り。 酉野初(おニュー)が翡翠の学生時代はこんな感じだったのかなーと思わせるような感じでとても楽しく読むことができた。 相方の須川くん、、、もう少し頑張って口説けていたらなーと思い、歯がゆい気がしてやきもきしました。 日常生活にある謎を解いていく、ミステリ好きの学生須川くん(ぽっち)。そして須川くんが想いを寄せる酉野さん。 酉野さんは冬の学校のプールや、屋上の踊り場でひとりでランチを食べるような娘で、いつも物思いにふけっているが、夜はバーでマジックを披露し饒舌になるヒロイン。 図書館でいじめにあっている娘を助けたり、ナイフを机に突き刺された音大志望の先輩の事件を解いたり、自殺した娘の幽霊騒ぎの映研部の事件を解いたりなどあり、最後には酉野初がマジックを披露しながら、事件を鮮やかに解いていく様は城塚翡翠を彷彿とさせる感じでとても面白かった。 ラストで解き明かされる一連の首謀者が図書室のいじめられっ子だとわかったときは衝撃でした!
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