とわの庭
小川 糸
新潮社
作品紹介、あらすじ
盲目の女の子とわは、大好きな母と二人暮らし。母が言葉を、庭の植物が四季を、鳥の合唱団が朝の訪れを教えてくれた。でもある日、母がいなくなり……それから何年経っただろう。壮絶な孤独の闇を抜け、とわは自分の人生を歩き出す。おいしいご飯、沢山の本、大切な友人、一夏の恋、そしてあの家の庭。盲導犬ジョイと切り拓いた世界は眩い光と愛に満ちていた。涙と生きる力が溢れ出す感動長編。
感想やレビュー
読むのが苦しくなるところもあったけど、主人公の生きようとする力の強さに引っ張られた。庭の描写がとてもきれいで、かわいいきれいな力強い庭を想像した。盲導犬ジョイとの出会いが主人公を光へと導いてくれた。マリさんの存在も大きい。やっぱり人は1人じゃないほうがおもしろい。たくさんの人と繋がらなくていいけど、自分の心の内を話せる人がいる、という事実が自分の心を楽にしてくれる。1人で立ち向かうこともあるけど、それが全てじゃない。 世の中には色々な親子がいて、もっと酷い環境にいる子がいるかもしれない。それも事実。そういう子に、とわのようにたくさん物語を読んでほしい。物語を味方にしてほしい。そう思わずにはいられなかった。
1
ジャケ買いしたら思ってたよりずっとずしんと来る話だった。 それでも前向きな主人公に心を持って行かれた。
小川糸の話にしてはあまり心温まるかんぞでない